ある市役所の市営トイレの改善事例から、イスラエルの託児所での実験の事例を思い出した。 #society #psychology #economics
▽ 市役所の職員なんだが汚い市営トイレを改 善した、とある市役所 職員の“ひらめき”とは - はてなブックマークニュース![]()
10月5日に投稿された「市役所の職員だが」というエントリー。市役所職員を名乗る人物が、予算削減のために職員が清掃を担当してい る、街外れの市営トイレについて記しています。
エントリーによると、トイレの利用後に水を流さない人がいるため汚れがこびりついており、掃除が大変だったそう。改善のため「水を流し てください」という張り紙を貼ったが、効果は表れず。しかし、トイレの入口に「水を流さない場合は、この中に10円入れて下さい」と書い た小さな貯金箱を置くと、 効果てきめん。掃除が楽になるほど、汚れが改善したとのことです。
これを読んで反射的にイスラエルでの託児所の事例を思い出した。
予想どおりに不 合理 - レジデント初期研修用資料
- イスラエルの託児所で、子供の迎えに遅れる親に対する罰金の効果が調査された。 罰金制度はうまく行かないばかりか、むしろ遅れる親を増やした
- 罰金制度は数週間で撤廃され、「市場規範」は「社会規範」へと戻された。 親の意識は戻らなかった。罰金はなくなっているのに、 罰金ルールの時と同じように、遅刻する親が増える状態が続いた
予 想どおりに不合理—行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」という本で紹介されているエピソードだそうな。
ボクなんか、単純だから「うへぇ」と唸るしかなかったのだけど。どうやら「遅刻:罪悪感」という意識が「時間延長:対価」に摩り替わってし まったらしい。で、罪悪感という歯止めを失った、と。
さて、どうして上の事例では中東での心理学実験と真逆の結果になったんだろう。イスラエル人よりも日本人の方が生真面目でケチだ、という話 ではないと思うのだけど。
……もしかして「より汚れたトイレの清掃」という仕事に「10円」という対価が見合わない(と感じた)のかしら? それとも「トイレの清掃にもコストが掛かるんだ」ということが意識されたから?