スティーブン・セガールに背後から首をクリっと回され、その場に崩れ落ちて死ぬ「見張りB」にフォーカスを映した物語を観たくなった。

ス ティーブン・セガール主 演映画で 背後から首をクリっと回され、その場に崩れ落ちて死ぬ「見張りB」といった役どころの男にも彼なりの人生がある。友達に誘われて就職し てみたら悪の組織で、あまり主体的に悪い事をして い るつもりはなくて、金払いもイイし仕事が終わると同僚たちみんなで風俗に 行くのが恒例となっているのも居心地が良いのでなんとなくズルズルとテロ行為や武器と かコカイン取引の見張り役なんかをしている。そんな彼にも人生の転機が訪れる。よく行く飲み屋 の常連同 士でノリがいいので何度かお互いのアパートに 泊まったり泊めてもらったり。あくまでライトな付き合いのつも り だったんだけど、誕生日にくれた名前刺繍が 入ったマシン ガ ンを吊るすベルトに『こりゃ、ロック オンされちゃったな・・・』なんて。でもまんざらじゃなくて、イイ歳だしでサ ラリーマンなんてガラじゃないから、カタギの技術を身につけようとユー キャ ンの通信講座に応募したりして。今日は出掛けにその教材を彼女に みつかっちゃって、玄関でブーツ履いてたら後ろから抱きついてきて「死なないでね」なんて言われて。かわいいな コ ノヤローなんつって、朝っぱらからチューとかしてグっと来たりで………

なんていう彼の人生セガールは 背後から首をクルっと回して終わらせてしまう。

撃たれると痛い「す べて彼女のために」 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール

もちろん、そういう「ドラマ」や「物語」が作中で一切語られないのは、作品が求める「ドラマ」に集中し、散漫にさせないためである。だから、それら が語られないことは一切間違っていない。

でも、たまにはそっちにフォーカスをずらした「物語」があってもいいのかもしれない。とりあえず、ここに書かれている文章だけで、観たくなってし まった。