中産連の提唱する「5S/VM」のフレームワークは、抽象度が低くてナレッジワーカーには向かないんじゃないか。「モノ」の扱いは上手くできそうだけど。
中産連、というところが作った5S/VMに関するビデオを見る機会があったのでメモ。
中産連概要トップ - コンサルティング・セミナーの中産連/財団法人中部産業連盟公益法人として迎えた創立60周年の節目。
私たちは「奉仕」という原点に立ち返り、使命を遂行していきます。戦後間もない1948年、中部産業連盟(略称・中産連)は経済産業省(旧通産省)所管の公益法人として設立されました。その目的は産業の振興、 企業経営の支援であり、コンサルティングからセミナーまでの幅広い支援業務を通じて復興期にあった企業の発展に貢献してきました。業務遂行にあたっては奉 仕の精神を旨とし、積極的に支援業務を拡大。現在、約800社の企業・団体に会員として参加をいただく全国ベースのマネジメント専門団体として成長するこ とができました。しかし、創立60周年を迎えた2008年には、設立基盤である公益法人制度の抜本的見直しが行われるなど、変化の時代は中産連にもさらな る課題を与えています。この節目に中産連は、公益法人の原点に立ち返り、今後「どうあるべきか」「どんな役割を果たすべきか」を再確認するとともに具体的 な活動計画を立案。産業界、企業の繁栄に貢献すべく意欲を燃やしています。
中産連というのは、こういう来歴の「公益法人」ってヤツなんだそうな。で、5S/VMは、昨今、ここがコンサルティングの「キモ」として売り込んで いるフレームワークのようなもの。
ビデオは「5S/VMってこんなに良いんです。お宅の会社さんでも是非、導入しましょう」という趣旨のもので、その文脈の中で、実際に導入した企業 のヒトが5S/VMの良さを語りつつ、端々に5S/VMというフレームワークの「さわり」が織り込まれているという作りだった。以下、その「さわり」を観 て受けた印象のメモ。
- 5Sは「モノの見える化」として再定義される
- 抽象度が低い, 物理的な「モノ」にしか適用できなくなっている
- 生産現場で実効性が高いのは頷ける(扱うのは「モノ」がほとんどだから)
- ナレッジワーカーの仕事に、そのまま適用できるような代物ではないよな
- ナレッジワーカーが取り扱うのは実体から切り離された「情報」で、そのほとんどは「モノ化」されていないよな (だから「ファイリングシステム」とかいう奇々怪々なシステムが必要になるんだろうけど)
- ファイリングシステムは「業務の見える化」として定義されるが、5SとVMのどちらに属するんだろう? 上位概念としては貧弱だけど
- 実態は「情報」を「紙」に転写することで「モノ」として扱うための仕組みと、その「紙」をストックしておく仕組みのハイブリット
- リアルタイム性に乏しく「ビュー」と「データ」が一体化しているため、扱いづらく見えた
- 「ストック」の仕組みとしては、概念を転用することもできるかもしれない
- VMは「PDCAの見える化」として定義されている
- 仕組みとしては「VM」ボードに情報を貼り出すだけのもの
- 物理媒体上に、いわゆる「ダッシュボード」を造る仕組みと考えればいい
- リアルタイム性に乏しいのはファイリングシステムと同様。
- 抽象度が低すぎて、フレームワークとしては脆弱。再解釈/整理をして、導入先に合わせてフレームそれ自体を修正しないと使い物にならないので はないか?