強力な言語を手にするためにスタンダードを捨てる? それはユーザにとって優しくも易しくもないよ。 #web #software #computing
Web 開発の現状を 25のトゥウィートで斬るとこうなる–iPhoneを見捨てたFacebookデベロッパの告白 - TechCrunc JapanCocoaを捨ててWebに戻りたいからこそ、こうやって文句を言うのだが、しかしCocoaからWebに移行すると失う ものがあまりにも多いから、がっくりしてしまう。
ではどうすべきか: ブラウザは勝手にイノベーションする。ユーザはベストのブラウザを選ぶ。その後、ユーザが選んだものをW3Cが標準化する。敗者(そのほかのブラウザ)は 勝者に従う。
ここが、Hewittの議論の核心部分だ。Webの技術は歩みが遅い。スタンダードに準拠するだけのために、わざわざ非力な言語を使わざるをえ ないのは、おかしい。そこで彼は、ブラウザがどんどんイノベーションしていって、W3Cがそれに追随せざるをえないようにし向ける、という…これまでとは 逆の…方向性を望む。
彼の主張は勢いがあり、開発者の本音を(おそらく)鋭く抉り出していていて、スリリングで熱い。でも、ボクは開発者ではないので、彼の主張を一言で 切って捨てる。
彼の主張の視野には「ユーザ」がいない。
なるほど確かにスタンダードを準拠するためだけに非力な言語を使わされる開発者のもどかしさは、想像できないでもない。
でもね、強力である(と開発者が信じる)というだけの理由で幾つものスタンダードに準拠しなければならないのはユーザにとって優しくも易しくもない んだ。
それに結果的にWebサービスの提供者は複数のスタンダードの間を取って、中途半端なものを作らざるを得なくなるだろう。そうなれば「非力な言語」 を強制される開発者は、もっと増えることになるよね。
敗者が速やかに勝者に従えばいい(追随すればいい)という見方もあるかもしれない。でも、それは保証されないよね。Internet ExplorerをはじめとするMicrosoftのプロダクトの「悪評」の中心には、それらが「クローズ」であること(オープンでないこと)がある。独 自路線の競争が再び始まったとき、勝者が同じことをしないと誰が保証できる?
ところで彼の視野には「システム運用管理者」も存在しないよね。同じ機能を提供する複数のプロダクトを使い分ける(ことを前提にシステムの構成管理 からインシデント管理、契約の管理まで行わされる)、なんて悪夢はシステム運用管理者くらいしかみないもの。