「電子書籍が日本文化を破壊する日」の結論は「電子書籍は日本文化を発展するチャンス」って提言と読めた。 #book #digital book

 個人的に電子書籍は、正しく対応すれば出版社にとっては市場を拡大するチャンスに十分なりうると考え ている。たんに紙の書籍の内容をそのまま電子書籍に 置き換えるだけでは、受け身の対応しかできないし、市場の拡大にもならない。しかし、たとえば電子書籍を本棚の代わりとして捉えれば、それは新たな市場に なりうるのではないか。全数十巻もある連載もののコミックなどを紙で保存するのは、とくに家が狭い日本では大変である。

 また、電子書籍は、書籍の表現形態を拡げる絶好のチャンスである。iPadならば文字以外に音声、写真、動画などを取り込んだ新たな表現が可能になるは ずだからである。書籍だからといって、文字での表現のみに拘泥しつづける必要はない。海外では、“エンリッチド・ブック(enrichedbook)”と 呼ばれているが、デジタル/ネットという技術進歩を、表現方法という文化そのものにまで取り込むときが来たのではないだろうか。

 出版社はもっと自信をもつべきである。作者が文章を書きなぐるだけではよい作品は生まれない。出版社がそれに付け加える編集や企画といった付加価値が あって初めて本当によい作品ができるのである。たくさんの書き手がいるだけでは活字文化は維持できない。

電 子書籍が日本文化を破壊する日 - Voice+

この記事、始めから読んでいくと結論の手前くらいまで、ずっと「電子書籍なんてダメだよ、ダメダメ。(出版社サイドから見て)サイアクだよね」みた いな嫌悪感が滲んで見えていた。のだけど、なぜか最後の結論の部分だけボクみたいに「電子書籍に期待っ」なユーザみたいな提言に切り替わっている。

妙にそれが可笑しくって。

これは電子書籍に懐疑的な立場からみても冷静に考察すればこういう結論に辿り着くのが必然である、と無邪気に評価するか。それとも、単に「電子書籍 に期待」な人が懐疑的なフリをして書いたのか。あらぬ勘ぐりをしてしまいたくなる記事だった。

結論には同感だけどね。"正しく対応すれば"という箇所の含みはちょっと気になるけど。